「今度飲みに行かない?」と誘われた。でも自分はお酒を飲まない。断ったら脈なしに見えるかも、と考えるより、行きたい場所を一つ返す方が会話は進みます。
「飲めないけど、ごはんには行きたい」「昼のカフェならうれしい」。それで十分伝わります。飲まない人と飲む人が一緒に楽しめる店の見方から、会計、二軒目の断り方まで、当日困らない段取りを紹介します。
飲まない希望は、理由を並べなくても伝わる
「私はお酒を飲みません。お茶か食事で会えたらうれしいです」。希望の伝達にはこれで十分です。体質、治療や服薬、生活上の事情、単に好みでないことなど、理由を細かく説明したくない場合もあります。相手に納得してもらうために、証拠や私的な事情を出す必要はありません。
相手がお酒を楽しむ人でも、自分も同じものを注文する義務はありません。「私は飲まないけれど、あなたが何を頼むかは別に相談したいです」と、二人の選択を分けて伝えられます。最初から飲酒のない予定を望むなら、その範囲も先に言っておくと、当日の調整が減ります。
プロフィールに書いておくのも一つの方法です。「お酒は飲みません。カフェや散歩が好きです」と、代わりに楽しめることを添えると、読んだ相手は予定をイメージしやすくなります。詳しい理由の公開までは必要ありません。
「飲みに行こう」と言われたら、断るか、代案を一つ返す
誘い全体を断りたいわけではないなら、実行できる代案を一つ返します。
- 「飲み会より、休日の午後にカフェで話したいです」
- 「その日は、昼にランチをしながら会いませんか」
- 「今度やっている展示を一緒に見に行きたいです」
相手の誘いを受け入れるために、飲めるふりをしたり、当日だけ無理をしたりしないでください。ただし、代案を何度も出し続ける義務もありません。相手が飲む予定しか望まないなら、「その予定は私には合わないので、今回は見送ります」と返せます。会うことと、相手が指定した形式を受け入れることは別の話です。
店選びで見るのは雰囲気より「飲まなくても成立するか」
写真の雰囲気だけで決めず、公式メニュー、営業時間、予約や注文の条件を確認します。チェックしたいのは次の点です。
- 食事メニューがあるか:おつまみ中心の店では、飲まない人の食事が成立しません
- 飲み物の選択肢:ソフトドリンクやノンアルコール飲料の種類。表示だけで自分の希望する内容だと決めず、アルコール分を含むかどうか気になる点は商品表示や店の案内で確認します
- コースの条件:食事だけのつもりが飲み放題付きのコースだった、という行き違いは予約前に確かめられます。「食事だけの利用を考えています」と予約時に伝えるのも有効です
- 似た見た目の飲み物の取り違え:相手のグラスと形が似ている場合、間違えて口にしないよう、置く位置を分けるなどの工夫ができます
飲まない人も楽しめるかは、口コミや相手の感想だけでは確定しません。自分が頼みたい飲み物や料理があるかを、自分の目で見ます。
| 相談する場面 | 伝え方の例 | 確認すること |
|---|---|---|
| 誘われたとき | お茶で会いたいです | 飲酒が中心の予定か |
| 店を決めるとき | 飲まなくても頼める物を見たいです | 公式メニューと営業情報 |
| 予約前 | 食事だけの利用を考えています | コースや注文の条件 |
| 二軒目へ誘われたとき | 今日はここで帰ります | 自分の終了予定 |

時間は短く区切り、終わりをはっきりさせる
夜の長い予定が合わなければ、日中に短く会う候補を出します。「昼食を一緒に食べて、その後は私は帰る予定です」と、過ごし方と終了の見通しをセットで伝えます。相手がその後も出かけたい場合は、別行動にすることもできます。
一度会ったからといって、次の店や自宅へ行くことまで同意したわけではありません。「せっかく来たのだから」という言葉で予定を延ばす必要もありません。自分が帰る交通手段と時刻は、相手に任せず自分でも確認しておきます。
たとえば初回なら「11時に展示を見て、12時半にランチ、14時に駅で解散」のように、終わりが見える予定にします。映画や展示が好きなら食事以外の話題も生まれますし、相手にとっても次の予定を入れやすくなります。夜に会いたいなら、ノンアルコールのメニューがある食事中心の店を選ぶ方法もあります。
解散した後のお礼のメッセージでも、飲まなかったことを謝る必要はありません。「今日はありがとうございました。食事おいしかったです」のように、楽しかった部分を具体的に伝えるだけで十分です。「飲めなくてすみません」と添えると、次回も同じ謝罪が前提になってしまいます。
会計は当日に揉めないよう、先に希望を伝える
片方が飲酒する場合、注文内容と会計の考え方が違うことがあります。割り勘、各自の注文分、コース料金の扱いなど、決まっていることがあるかを確認します。特に飲み放題の場合、飲まない人がその代金をどう受け止めるかは、本人に聞かずに決めないでください。
どの支払い方が必ず公平かは決められませんが、希望は伝えられます。「私は自分の注文分で考えたいです」「コースなら飲み放題なしのものを選びたいです」。そして、相手が食事代を出したことは、飲酒や追加の予定に応じる義務にはつながりません。その線引きは会計の場面でも変わりません。
二次会など、飲酒が中心の場面に誘われたら
食事の後に「もう一軒行こう」「カラオケで飲もう」と誘われたら、その場で改めて選びます。最初の約束に含まれていなかった予定には、同意し直すかどうかを自分で決められます。
- 「今日はここまでにします。食事は楽しかったです」
- 「私は先に帰りますが、○○さんは皆さんとどうぞ」
- 「別日に、お茶の時間ならまた会いたいです」
断ると場が冷めるのではないかと心配になるかもしれませんが、短くはっきりした返事のほうが、相手も次の動きを決めやすくなります。逆に、体調や気分によっては同席してもよい日があるなら、それも自分の選択です。「飲まないけれど、その場にいるのは平気です」と、条件を自分から示せます。大切なのは、毎回その場で自分の希望を確認することです。
飲むよう勧められたら、理由を増やさず短く繰り返す
「今日は飲みません。お茶にします」。説得ではなく、希望を短く繰り返すのが基本です。「一杯だけなら」と条件を変えられても、その都度理由を増やして説明する必要はありません。
それでも話が続くなら、「この話が続くなら、今日はここまでにしたいです」と、その場を終える選択もできます。勧めを断ることは、相手を否定することではありません。
自分が飲む側の立場なら、相手が飲まないことを会話の課題にせず、料理や普段の過ごし方へ話題を移せます。二人が同じ飲み物を選ぶことより、それぞれが自分の注文と過ごし方を選べる状態を大切にしてください。
よくある質問
自己紹介にお酒を飲まないと書いたほうがよいですか? 一緒に過ごす予定に関わる希望として書けます。「お酒は飲みません。カフェや散歩が好きです」と、代わりに楽しめることを添える方法があります。詳しい理由の公開までは必要ありません。
飲まない自分に合わせてもらうのが申し訳ないです 双方が楽しめる予定を相談することはできますが、会うために飲む義務はありません。毎回片方だけが好みを諦めるなら、別の過ごし方や別行動を含めて考えます。最初の相談で合わなければ、無理に約束を成立させなくても構いません。
食事だけの予定から、当日飲みに行く流れになったら? 「私は食事で帰るつもりです」と、先に決めた希望を伝えられます。相手が別の店へ行くとしても、自分が同行するかは改めて選べます。最初の約束が変わったからと、自分も全部合わせる必要はありません。帰る返事を説得で覆す話にせず、別行動も含めて予定を終えられる形にします。
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